育んであげたい、0~3歳の心の発達/ 安全な環境をつくって寄り添う
子育てのこと
安全な環境をつくって寄り添う
#育んであげたい、0~3歳の心の発達
#好奇心を育む
#好奇心を育む
よちよち歩きの時期。
赤ちゃんは好奇心のかたまりなので、自分で歩けるようになると、あっちこっちと動き回ります。歩くのもまだぎこちない様子に親としては心配ですが、この好奇心は、抑えつけることなく、認めてあげる必要があります。
赤ちゃんは外が大好きです。雨が降っても、寒くても外に行きたがります。それは外には家の中にはない新鮮な刺激がたくさんあるから。ゼロ歳代が家の中でお母さんと過ごす生活が中心だとすれば、1歳以降は家の外に出て体験を広げる時期と言えます。自由に動きまわって、自分の手で触ったり、試したり、行動範囲を広げて、色々なことを体験する、その経験の中で赤ちゃんは成長していきます。
この時期に親が出来ることは、一歩ひいて、子供の安全を守ること、ゼロ歳のときに赤ちゃんと親の間に基本的な信頼関係が育まれているからこそ、親を安全基地にして、外に対する色々な探索行動が生まれてくるのです。湧き出てくる赤ちゃんの好奇心にできるだけ寄り添ってあげてください。
- お話をお聞きした先生
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小児科医お茶の水女子大学 名誉教授榊原 洋一 先生
専門は、小児神経学、発達神経学など。子どもの心と体の発達に関する著書多数。日本子ども学会理事長。発達障害研究の第一人者であり、現在も子どもの発達に関する診察、診断、診療を行う。