育んであげたい、0~3歳の心の発達/ 0~3歳の心の発達
子育てのこと
0~3歳の心の発達
#育んであげたい、0~3歳の心の発達
0~3歳で赤ちゃんは、体だけでなく心も大きく成長します。年齢別に心の発達の特徴を少し紹介しておきましょう。
★0歳~1歳のころ
心の土台作りの時期です。赤ちゃんが発するサインに応えるだけで、愛着や信頼関係が自然と結ばれていきます。
★1歳~2歳のころ
よちよち歩きが始まり、好奇心がでてきます。周囲の安全を確保することは親の責任です。できるだけ、子どもに寄り添って、子どもがやりたいことをサポートしてあげましょう。
★2歳~3歳のころ
自己主張が強くでてきて、親の言うことを聞かないこともあります。親は言葉で命令するのではなく、お手本を見せながら一緒に行動するように心がけると、子どもは、まねをしながら段々学んでいきます。理由をいってもわからないときもありますが、危険なことや人に迷惑をかけることはダメというルールを身につけさせる時期でもあります。叱る必要もでてきますので、その場合、両親はできるだけ同じ基準で子どもに対応するよう心がけましょう。子どもが親を試している時期でもあります。
★3歳~4歳のころ
言葉によるしつけもだんだんできるようになります。より社会性も発達してきます。これまでは親とのやりとりが多かったのですが、だんだん、同じ年代との子どもとの関係が大きくなってきます。この時期は保育園や幼稚園などで子ども同士の仲間に入る、ルールを守る、謝るといった方法を身につけていくのに良い時期です。4歳すぎると他人の意図を理解する能力も出来てきます。
- お話をお聞きした先生
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小児科医お茶の水女子大学 名誉教授榊原 洋一 先生
専門は、小児神経学、発達神経学など。子どもの心と体の発達に関する著書多数。日本子ども学会理事長。発達障害研究の第一人者であり、現在も子どもの発達に関する診察、診断、診療を行う。