期間限定、不思議なポーズ(~6カ月頃)
私たちはついつい「首すわり」や「おすわり」などに目が向きがちですが、「おすわりができる」という1つの現象にも様々な発達が連動しています。成長する赤ちゃんの変化を毎日、目の前で見られるのは親の特権。今しか見られない日々の成長を楽しんでください。もちろん、個人差があることを十分理解して、おおらかに見守ってあげてくださいね。
✓ 手の把握反射(目安:新生児の頃から。生後3カ月頃から弱まり、4~6カ月頃に消える)
生まれてすぐの頃は、手をグーの形に握り締めていることが多い時期。手のひらが開いているときに指をおくと反射でギューッと握り返してくれます。離したい場合は無理に引っ張らず、手の甲をさすってみると力が抜けて、手のひらが開きやすくなります。
✓ 自分を知る「ハンドリガード」(目安:2~4か月前後)
自分発見!偶然、自分の視界に入った自分の手を見つめるような行動をします。これは「ハンドリガード」と呼ばれます。そのうちに、指しゃぶりやげんこつしゃぶりが始まりますが、最初は上手に口にこぶしを持っていくことができず、試行錯誤を繰り返してやっと、手を口へ運ぶことができます。手を見つめたり、こぶしをなめたり、指しゃぶりをするうちに赤ちゃんは自分の手を認識していきます。
✓ 左右対称のポーズ(目安:3~4か月頃から)
上を向いた状態で寝姿勢をキープできる。手足をからだの真ん中で合わせたり、持ち上げたりできる。この頃は「首すわり」なども発達してくる時期です。
✓ 寝たままお座りポーズ「ボトムリフティング」(目安:4~6か月頃から)
あお向けで腹筋を使って、お尻から足を持ち上げ、なめたりするポーズです。この姿勢のまま、起こしたらおすわり出来てしまいそうに見えますね。この姿勢からバランスを崩して、そのままコロンと転がることを繰り返し、寝返りにつながっていきます。
✓ 飛行機のようなポーズ「エアプレイン」(目安:4~6か月頃から)
うつぶせでおなかを軸にして、背筋、胸筋、腹筋を使い、手と足を床から離してバランスをとる、ちょうど飛行機をまねているような姿勢です。やらない赤ちゃんもいて、7カ月頃にはだんだんしなくなるようです。
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赤ちゃんManabiya編集部
1970年に小児医学を中心とするさまざまな専門家と共に赤ちゃんの未熟なからだと心について分析・研究を始め、以来、知識や知見を「赤ちゃん医学」として積み重ねてきました。
※監修 中野 尚子 先生