大人と違う赤ちゃんの特長ってなに?ー 8つの特性 ー/ 赤ちゃんは汗っかき
赤ちゃんのこと
赤ちゃんは汗っかき
#大人と違う赤ちゃんの特長ってなに?ー 8つの特性 ー
#体温調節
#体温調節
赤ちゃんの小さなからだには、すでに大人と同じ数の汗腺があります。大人よりもからだが小さい分、汗腺の密度が高くなるので、赤ちゃんは「汗っかき」と言われます。大人は夏に汗をたくさんかきますが、赤ちゃんは大人に比べると1年中汗をかいているようです。
人のからだは約60%が水分でできていますが、赤ちゃんの場合はそれより多く、約70%。大人の場合、水分の調整は、基本的に汗とおしっこで行い、暑くて汗で水分をたくさん出す場合は、腎臓がおしっこを濃くして水分量を調整します。赤ちゃんの場合、腎臓の機能も十分に発達していないために濃いおしっこが作れず、おしっことして出る水分の量も多くなり、脱水症状になりやすくなります。熱中症にかかったときには、汗もおしっこも出なくなり、体温があがってしまうのです。
水分調節がまだ十分にできない赤ちゃんには、水分補給が大切です。とはいっても、大人のようにイオン飲料を飲ませる必要はありません。赤ちゃんには基本的には母乳やミルク以外の水分はあまり必要ないのです。
- お話をお聞きした先生
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小児科医お茶の水女子大学 名誉教授榊原 洋一 先生
専門は、小児神経学、発達神経学など。子どもの心と体の発達に関する著書多数。日本子ども学会理事長。発達障害研究の第一人者であり、現在も子どもの発達に関する診察、診断、診療を行う。