赤ちゃんのこと

赤ちゃんの体温調節

#大人と違う赤ちゃんの特長ってなに?ー 8つの特性 ー
#体温調節

赤ちゃんはまだ、大人のような体温調節機能がうまく働きません。その理由は幾つかあります。1つ目は、赤ちゃんは皮膚や皮下脂肪が薄く、熱を失いやすいこと。2つ目は、赤ちゃんは必要となる体重1㎏当たりのカロリーが大人より多いので、たくさん母乳やミルクを飲みます。その結果、身体が作る熱の量も多くなり、基礎代謝だけではその熱を使いきれず、からだに熱をためこみやすいのです。昔は夏に「夏季熱」という病気が流行りました。気温が高い夏に大人ほどうまく熱を対外に放出できないために体温があがってしまった結果です。エアコンが普及していなかった頃の家の中は、汗をかいて熱を放出する以外に体温を下げる方法がなかったので、大人に比べて体表面積の小さい子どもが「夏季熱」にかかってしまったのです。

赤ちゃんの体温調節が未熟な理由として他にも、自律神経の機能が未熟であること、まだ汗を十分にかけないこと、体温調節機能をもつホルモンの分泌がまだ上手く行われないことなどもあげられます。生まれてすぐの頃は外界温度の影響を受けやすいので、赤ちゃんが過ごす部屋の温度に配慮してあげてください。