大人と違う赤ちゃんの特長ってなに?ー 8つの特性 ー/ 薄くて乾燥しやすい赤ちゃんの皮膚
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薄くて乾燥しやすい赤ちゃんの皮膚
#大人と違う赤ちゃんの特長ってなに?ー 8つの特性 ー
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皮膚のもつ大切な役割の1つがバリア機能です。病原体やウイルスなどの微生物や化学物質などが体内へ侵入するのをブロックし、からだの中の水分が出ていかないようにガードもしてくれます。
赤ちゃんの皮膚の厚みは大人の半分程度と言われ、薄いため刺激に弱く機能も未熟です。一番外側には皮脂という油分の膜があり、これもバリア機能を補強する役割を果たしてくれています。生後2~3カ月頃まではママの女性ホルモンが残っている影響で皮脂の分泌が活発ですが、4ヶ月を過ぎると急に分泌量が少なくなります。皮脂が少ないと乾燥しやすく、肌のバリア機能が十分に働きません。外からの刺激に対して敏感なので、充分に保湿してあげることが大切です。新生児期から保湿をしっかりすることでアトピー性皮膚炎を減少させるという報告もあります。また、肌ざわりのやさしい肌着を着せて、摩擦から守ったり、外出時に直射日光を避けて紫外線から守ってあげることも必要です。
赤ちゃんは新陳代謝がよく汗っかきで、皮膚のトラブルを起こしやすいので、日ごろのケアが大切。汗をかいたらこまめにふいて、1日1回は石鹸で優しく洗って清潔を保ってあげましょう。
参考『最新皮膚科学大系特別巻1』中山書店 2003 340p
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赤ちゃんManabiya編集部
1970年に小児医学を中心とするさまざまな専門家と共に赤ちゃんの未熟なからだと心について分析・研究を始め、以来、知識や知見を「赤ちゃん医学」として積み重ねてきました。
※監修 細野 茂春 先生