ボクが一番楽な姿勢はコレ!
#股関節・姿勢
赤ちゃんの自然な寝姿勢は、手がW型、股と脚はM型です。
手足の関節角度は曲げる筋肉と伸ばす筋肉のバランスで決まるのですが、小さい頃は曲げる力の方が強いため、このような赤ちゃん特有の姿勢になります。下半身を自然なM型に保ち、足が自由に動かせる状態にしてあげることは赤ちゃんの「発育性股関節形成不全(股関節脱臼)」の予防にもつながります。
ベビーカーやチャイルドシートなどは生まれてすぐや1カ月頃から3~4歳頃までという長い期間使われるものが一般的。生後1カ月前後頃は、頭を支える首の筋肉も弱く、からだもぐらぐらなため、寝ている姿勢が最も安定しています。この時期は頭と首がしっかり支えられ呼吸が楽にできる工夫が求められます。また、新生児期は後頭部が突出していることが多いため、上を向いて寝かせると頭が前に垂れやすく、空気の通り道が曲がってしまうことがあります。その場合は肩にバスタオルを入れ、肩の高さを調整して首が前に垂れにくい姿勢にしてあげることが大切です。
そして、おすわりが出来る7-8カ月頃には、赤ちゃんが周囲の環境に興味を持ち始めるようになります。この時期には、からだをしっかり支えるとともに、もたれて座る際、お尻が前にすべらない工夫もあると楽な姿勢が保ちやすくなります。さらに、おすわりが安定する1歳半を過ぎた頃には背もたれをしっかり起こせるような工夫も必要になってきます。
赤ちゃんの成長に対応した広さを確保しつつ、赤ちゃんのWMの姿勢が崩れてしまわないなど、赤ちゃんの成長に合わせた姿勢の工夫があると、赤ちゃんはおでかけ先でもより快適に過ごせます。
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赤ちゃんManabiya編集部
1970年に小児医学を中心とするさまざまな専門家と共に赤ちゃんの未熟なからだと心について分析・研究を始め、以来、知識や知見を「赤ちゃん医学」として積み重ねてきました。
※監修 細野 茂春 先生