赤ちゃんのこと

赤ちゃんは腹式呼吸

#大人と違う赤ちゃんの特長ってなに?ー 8つの特性 ー
#おなか・呼吸

おむつ替えをするとき、赤ちゃんのぽっこりしたおなかが不規則に上下しているのを見かけたことがあるかと思います。赤ちゃんの呼吸の特徴は、おなかをふくらませて呼吸する腹式呼吸です。赤ちゃんのろっ骨は水平で、大人のように胸を十分に膨らませて呼吸ができないため、胸とおなかを分けている横隔膜を下げ、おなかをふくらませて呼吸をしています。

生後すぐの赤ちゃんは1回に呼吸できる量が少ないので呼吸数は大人の約2倍。いつも頑張って呼吸しています。一方で呼吸を命令する脳の機能が未熟なことが、呼吸をおやすみしてしまう無呼吸発作を引き起こし、乳幼児突然死症候群につながることもあるといわれています。その予防のために、うつぶせ寝ではなく呼吸が安定するあおむけ寝が推奨されています。

岩田ユミ "年齢別呼吸数の正常範囲"『こどもと家族のケア』日総研出版 2019 14(1) p9 もとに作成

また、赤ちゃんは口呼吸が苦手で、鼻呼吸が得意です。おっぱいやミルクを飲みながら息をすることができるのもそのおかげです。一方で鼻水やミルクの逆流などがあると、気道が細いことも加わって、息がつまり呼吸が苦しくなりやすい特徴もあります。

赤ちゃんには大人と違う呼吸の特徴があるので、おなかを圧迫しないように、そして、首がすわるまでは首や体が前屈しない自然な姿勢で寝かせてあげてください。