大人と違う赤ちゃんの特長ってなに?ー 8つの特性 ー/ 広がる脳のネットワーク
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広がる脳のネットワーク
#大人と違う赤ちゃんの特長ってなに?ー 8つの特性 ー
#脳
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生まれたばかりの赤ちゃんの脳は400g。そこから脳の大きさも重量もどんどん増えていきます。赤ちゃんの脳の中ではどんな変化が起こっているのでしょうか。脳には生後すぐから大人と同じ神経細胞が出来上がっているので、その数が増えるのではなく、神経細胞同士がつながることで成長していきます。この神経細胞からは軸索という突起が出て細胞同士がつながります。この軸索の先端部分をシナプスといい、このシナプスを介して情報信号を伝達するのです。シナプスの数は、どんどん増えて脳のネットワーク化が進みますが、あまりに多すぎるとネットワークが複雑になり、かえって正確な情報が伝わりにくくなってしまいます。そのため、余分なシナプスを刈り込み、脳の回線を効率よく整理することで、脳やからだの動きがスムーズになっていきます。
赤ちゃん時代は脳が育つ大切な時期です。親はどんな刺激を与えるべきかと考えてしまいがちですが、赤ちゃん自身が楽しいから、好きだからという理由で結果的に、そのネットワークがよく使われて強化されていきます。親がすべきことは、日々の成長をあたたかく見守ってあげるだけでよいのではないでしょうか。
1歳までは特に脳の発達が目覚ましい時期で、「見える」をつかさどる第一次視覚野という部分のシナプス量を例にすると、生後2カ月くらいで一気に増え、8カ月で一生の中での最大数に達します。
小泉英明編著『育つ、学ぶ、癒す 脳図鑑21』工作舎より 一部改変
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赤ちゃんManabiya編集部
1970年に小児医学を中心とするさまざまな専門家と共に赤ちゃんの未熟なからだと心について分析・研究を始め、以来、知識や知見を「赤ちゃん医学」として積み重ねてきました。
※監修 細野 茂春 先生