こんなはずじゃなかった?産前産後の育児イメージギャップ
赤ちゃんManabiyaでは、2022年12月に1人目が2歳までの産後ママ729名にインターネットでアンケート調査を実施しました。
これまでも産後ママへのインタビューで多く聞かれた「育児がこんなに大変だと思わなかった。。」「眠る時間がとれない」という言葉がやはりたくさん出てきました。
現在感じている育児や赤ちゃんに対するリアルな気持ちと妊娠中に持っていたイメージとのギャップをたずねたところ、「とてもギャップがある」「ややギャップがある」と回答した産後のママは、合わせて50%もありました。一方、「まったくギャップがない」と回答した方は、わずか2%でした。
では実際に、どのようなことにギャップを感じているのでしょうか?最も多かったのは、「実際の育児の大変さ」の78.6%でした。また、「赤ちゃんの性格や気質について」や「赤ちゃんの成長や発達について」など、赤ちゃん自身への理解が、産前と産後ではイメージが異なるという回答も目立ちました。「思っていたのと違う」という育児イメージのギャップが育児不安やストレスを助長しているとも考えられます。
最近は子どもの数が減少傾向で、核家族が多いため、出産までに身近に赤ちゃんに触れる機会が少なかったり、出産ギリギリまで働く妊婦さんも多いようです。十分な心のゆとりを持てないままに出産や赤ちゃんとの生活が始まってしまっている状況も原因のひとつかもしれません。
最後に、「産後ママが出産前の自分に伝えたいこと」として回答したリアルな声を幾つかご紹介します。
[産後ママが出産前の自分に伝えたいこと]
「子育て経験者のネガティブな部分もしっかり聞いておくこと。自由時間は有効に使うこと。」
「もっと色々育児や行政サービスについて予習、勉強をしておきなさい」
「自由な時間はほぼなくなるから、やりたいことを思いっきりやる、部屋の掃除、片付けをしておくこと」
「産後の育児は本当に大変だから、産後の生活、子どもの成長のことを今のうちに勉強してたほうがいいよ」
「自分時間を満喫しておくこと。体力つくりをしておくこと」
産後ママの経験談を生かして、“妊娠中にしておけることは何か”を考える時間を持てることを願っています。
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赤ちゃんManabiya編集部
1970年に小児医学を中心とするさまざまな専門家と共に赤ちゃんの未熟なからだと心について分析・研究を始め、以来、知識や知見を「赤ちゃん医学」として積み重ねてきました。