おなかの中の赤ちゃん、何してる?/ 「おなかの外」は別世界!?
ママのこと
「おなかの外」は別世界!?
#おなかの中の赤ちゃん、何してる?
おなかの中で栄養も酸素もママからすべて与えられて過ごしていた赤ちゃん。外に出ることによって、すべてを自分で取り込まなければならない環境に変化します。赤ちゃんにとって大きく変わる環境の中で、意外に私たちが気づいてないのが「重力」です。生後すぐでも赤ちゃんは手足をかなり動かしていますが、浮力があった羊水の中とは違い、実は赤ちゃんは重力にあらがいながら毎日頑張って手足を繰り返し動かしているのです。その繰り返しの中で赤ちゃんは少しずつからだの支え方や動かし方を学んでいきます。
また、おなかの中では手足を伸ばせば、すぐに子宮の壁に触ることができましたが、外に出ると手足を伸ばしても何も触れず、赤ちゃんは不安になります。温度もおなかの中はママの体温で一定ですが、外の世界では環境によって温度が変わります。なので、赤ちゃんは抱っこしたり、おくるみで包まれたりすると安心します。
もうひとつ大きく変わる環境が「光や音」。おなかの中では、ママの体を通した音や光しか感じていませんでしたが、外では音や光の刺激が直接届きます。赤ちゃんが暗い静かな所では目をぱっちり開けるのに、明るく騒がしい所で寝てしまうことがあるのは、過激な刺激を自分でシャットアウトするためではないかと考えられています。
子宮という守られた空間から、無限に広がる空間に出てしまった赤ちゃん。その不安の理由を理解して、赤ちゃんの成長をしっかりサポートしてあげましょう。
- 小西行郎先生の著書からご紹介
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赤ちゃんManabiya編集部
長年に渡ってアップリカの「赤ちゃん医学」をご指導いただいた小西先生。先生の著書から、プレママ・ママにぜひ知ってほしいことをご紹介します。