出産前に読んでほしい”ママのこと””赤ちゃんのこと”/ 陣痛のスイッチを押すのは誰?
ママのこと
陣痛のスイッチを押すのは誰?
#出産前に読んでほしい”ママのこと””赤ちゃんのこと”
「出産」はママが頑張って産むというように思われがちですが、この大事業は、ママと赤ちゃんが一緒に頑張る共同作業。ママだけの孤独な戦いではありません。陣痛の開始のスイッチを押すのは、赤ちゃんであることが最近の研究からわかっています。赤ちゃん側の準備が整うと、オキシトシンというホルモンを赤ちゃんが分泌して、陣痛が始まります。
赤ちゃんは自分の頭蓋骨の継ぎ目を重ね合わせるようにして、頭を小さく縮め、ママの産道を通り抜けていきます。想像すると赤ちゃんの頭は、さぞ痛かろうと思いますが、頭頂部と側頭部の痛覚は極めて弱く出来ていてるので大丈夫だそうです。
羊水の中から外の世界へと生まれ出るとき、赤ちゃんはまた神業をやってのけます。狭い産道を通るときに、肺の中の羊水を出し、外に出た瞬間に肺に空気が入り、肺呼吸を開始します。そこで「オギャー」の声が聞こえてきます。ママには辛い辛い痛みの時ですが、赤ちゃん側にもそんなすごいドラマが起きているのです。
※この内容は小西先生の下記の著書を参考にManabiyaがまとめたものです。
小西行郎、小西薫著. 『子どもはこう育つ、おなかの中から6歳まで』. 赤ちゃんとママ社. 2020, 176p
小西行郎、小西薫著. 『子どもはこう育つ、おなかの中から6歳まで』. 赤ちゃんとママ社. 2020, 176p
- 小西行郎先生の著書からご紹介
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赤ちゃんManabiya編集部
長年に渡ってアップリカの「赤ちゃん医学」をご指導いただいた小西先生。先生の著書から、プレママ・ママにぜひ知ってほしいことをご紹介します。