出産前に読んでほしい”ママのこと””赤ちゃんのこと”/ 未来への保険「さい帯血」 その2 どこに預けるの?
ママのこと

未来への保険「さい帯血」 その2
どこに預けるの?

#出産前に読んでほしい”ママのこと””赤ちゃんのこと”

「さい帯血」という言葉は、まだ耳慣れないですね。
「未来への保険「さい帯血」 その1 「さい帯血」って、なに?」では、「さい帯血」とはなにかということをお話しましたが、ここでは「さい帯血」が採取できる施設や保管できるバンクについて、もう少し詳しくご説明したいと思います。

「さい帯血バンク」とは?

「さい帯血」を長期保管してくれるところです。公的バンクと民間バンクがあります。

・公的さい帯血バンク
公的さい帯血バンクは、献血のような感覚に近いかもしれません。
採取や保管は無料で、第三者の治療のために用いられます。「さい帯血」を採取できるのは、さい帯血バンクと提携している医療機関に限定され、使用目的も第三者の白血病・再生不良性貧血などの病気に限られます。
厚生労働大臣の許可を受けた業者は全国に6カ所(北海道、関東甲信越、中部、近畿、兵庫、九州)あります。

※ 日本赤十字社 「公的さい帯血バンクと提携している採取施設」
https://www.bs.jrc.or.jp/bmdc/generalpublic/m1_02_04_saitai.html

・民間さい帯血バンク
民間さい帯血バンクは、「さい帯血」の保管を行っている私的機関です。病院が了承すれば、どの病院でも「さい帯血」の採取・保管が可能です。保管は有料で、赤ちゃん本人とその家族の将来のために使うことが出来、第三者に用いられることはありません。

現在、厚生労働省に届出がある民間バンクは、株式会社ステムセル研究所をはじめ2社です。

「さい帯血」保存はした方がいい?

「さい帯血」を用いた再生医療はまだまだ研究が広がっていきます。
そんな現代において、出産時に「さい帯血」を保存しておくことで、将来、自分や子どもが難病にかかってしまった時、治療の選択肢が増えるように備えておくことは大切です。

ただ、民間さい帯血バンクに預けた場合はそれなりに費用もかかります。出産の時にしか採取できない貴重なものですが、経済的な負担もありますので十分に検討してください。厚生労働省や日本赤十字社などでも情報を出していますので、妊娠中の方は、ぜひ家族で、「さい帯血はどうする?」と話し合ってみることをお勧めします。

民間さい帯血バンクと保管契約を結ぶと決めた場合は、さい帯血の安全性や契約終了時の取り決めについても慎重に確認することを忘れないでください。

厚生労働省 「赤ちゃんを出産予定のお母さんへ(臍帯血関連情報)」
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/ishoku/saitaiketsu.html
日本赤十字社 「さい帯血バンクについて」
https://www.bs.jrc.or.jp/bmdc/m0_01_02_qa.html