子育てを楽しむ秘訣ココにあり/ ママの“困った”は“赤ちゃんの成長”
子育てのこと
ママの“困った”は“赤ちゃんの成長”
#子育てを楽しむ秘訣ココにあり
ものを握ったり、つかんだりできるようになると親としては、またひとつ成長したと嬉しい気持ちになります。では、つかんだものを離せるようになったときはどうでしょうか?実は、「離すこと」は「つかむこと」よりはるかに難しいことだと言われています。でも多くの場合、離せるようになったことを親は発達や成長とは思わない、そういう傾向があると小児科医である小西先生はおっしゃっています。
ものを手から離せるようになるということは、ものを上から落としたり、自分で思うように投げられるようになるのも近いということ。親にとってはあまりうれしくないことも多いのです。でも、「離す」ことを練習している赤ちゃんとしては、テーブルの上のコップや食べ物を下に何度も落とす。。なんてことを繰り返したりします。
親にとっては手間がかかってイラっとしますが、「なんでこういうことをするのかな?」と考えるゆとりをもってみてください。実は手指の離し方を変えていたり、高さが違っていたり、そこにはそれなりに理由があるのです。
できることが増えると勝手にどこかへ行ったり、噛んだりたたいたり、言う事を聞かなくなったり、いろんなことをします。発達は必ずしも親にとっていいことばかりではありませんが、みんなその時期に意味があり、そして全ては必ず卒業していくことばかりです。
おおらかに構えて、成長を喜んであげられるといいですね。
※小西行郎著. 『はじまりは赤ちゃんから』. 赤ちゃんとママ社, 2013,128p
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赤ちゃんManabiya編集部
1970年に小児医学を中心とするさまざまな専門家と共に赤ちゃんの未熟なからだと心について分析・研究を始め、以来、知識や知見を「赤ちゃん医学」として積み重ねてきました。