赤ちゃんは十人十色
赤ちゃんには、生まれつきのタイプがあります。手がかからない赤ちゃんと、非常に手のかかる赤ちゃん、そしてその中間くらいの赤ちゃん。そして、その程度は重いものから、軽いものまでホントに幅広くあります。大変なのは、神経質でデリケートな赤ちゃん。抱っこの姿勢がいつもと違うとぐずったり、寝てもすぐに起きてしまったりします。夜泣きも激しくて、親は大変なので、虐待されてしまう赤ちゃんの多くはこの「手がかかる」ケースだともいわれています。
こういった赤ちゃんは、遺伝でもなく、育て方によるものでもなく、一定の割合で生まれてくるようです。「手がかかる」赤ちゃんなら、「うちの子は手がかかるのだ」という覚悟を決めましょう。そして、夜泣きの場合なら夫の協力、外出するときや気分が落ち込んでしまう時は実家やプロのベビーシッターなど、周りの協力をできるだけたくさんもらえる体制を作りましょう。覚悟を決めれば、それほどオロオロしたりせずに済むかもしれません。発達の節目だからこそ出てくる変化が理由かもしれません。その場合は、少し時間の経過を見ていると意外に短期間で赤ちゃん側の反応が変わってくることもあります。
「手がかかって苦労させられた分、かわいいと感じることも多く、思い出もいっぱいできた」とおっしゃる子育て経験者の方もたくさんいらっしゃいます。毎日のこまかな悩みは、そのときどきで大きな問題ではありますが、性格も体格も成長の歩みもそれぞれ違って当たり前。他の赤ちゃんと違うところを個性と考えて、その子がどんな大人に成長するのか楽しみにするくらい、おおらかに子育てしましょう。
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赤ちゃんManabiya編集部
1970年に小児医学を中心とするさまざまな専門家と共に赤ちゃんの未熟なからだと心について分析・研究を始め、以来、知識や知見を「赤ちゃん医学」として積み重ねてきました。